私たちのものづくりに共感していただいた各分野のプロフェッショナルとともに、こだわりや思いを詰め込んだ「長く愛用できる道具」をカタチにした新しいものづくりのかたち。
シリーズ第5弾として、プロダクトデザイナーの秋田道夫さんと再び協働。秋田さんのデザイン哲学から生まれた大人ランドセルリュックを作りました。
プロダクトデザイナー 秋田 道夫さん
1953年大阪府生まれ。愛知県立芸術大学美術学部デザイン科を卒業後、デザイナーとして、ケンウッド、ソニーに所属。その後、1988年よりフリーランスのプロダクトデザイナーとなり、現在に至る。信号機(省力型フードレスLED車両灯器)など公共製品をはじめ、六本木ヒルズのセキュリティゲートから、カトラリー、湯呑みなどの日用品まで、幅広いデザインを手掛ける。
Nothingトートを継承したミニマルデザイン
「普段、バッグを持ち歩かない人が持ちたいバッグ」をコンセプトに、未来型のランドセルの構造をヒントにしました。薄マチの箱形フォルムで、開口部のフラップをキレイに二等分しているのがポイント。A4や13インチPCがスッと収まるサイズ感に。
革の特性を生かした「かたやわらかい」シルエット
カチッとした見た目ながら、しなやかできめが細かく、手に馴染む高品質なカナディアンキップレザーを、贅沢に一枚革で使用することで、触り心地は柔らかい印象に。見た目はシャープなのに手で触れる部分はほのかに丸みを帯び、革の温かみを感じる「かたやわらかい」独自のシルエットを生み出しました。
内装は視認性も考慮し、ほのかに光沢感のある上品なアイボリー生地を採用。カードなど小物を入れられるオープンポケット一つ付きです。
身体に面する背当てとショルダー部分にメッシュ素材を採用し、蒸れを軽減。キルティングが真っ直ぐ縦に走っているのは、秋田さんの指定によるもの。縦のストライプが、スリムさ、シンプルさを強調する、秋田さんらしい、見えないところにも気を配ったデザインです。また、ショルダーは細身ながらクッションを効かせることで、重い荷物を入れても肩への負担が軽減します。
ものづくりストーリーをブログでご紹介
シリーズ誕生の経緯や、秋田さんとのものづくりのプロセスをTRION NOTEでご紹介。製品完成にまで至るプロセスや、秋田さんのコメントなども掲載しています。ぜひご覧ください。
>ものづくりストーリー(全2回)
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