トライオンの、もう一つの自社工場トライベト(TRI-VIET)。主に海外向け野球グローブのODMを行なっています。フィリピン工場(トライフィル)から技術やモノづくり精神は継承しながら、「ベトナムらしいオリジナリティあふれる工場」として成長してきた、トライベトでの取り組みをご紹介します。
よりよい環境作りへ
2007年に設立した当初から5年ほどは、フィリピン工場からフィリピン人技術スタッフが訪越し、日本人監督者と現地スタッフ、三位一体となってグローブ作りの知識と技術、モノづくり精神を継承していきました。
フィリピン人スタッフが帰国後は、現在ジェネラルディレクターとして活躍する中村さんをはじめ日本人スタッフが、日本とベトナムを行き来しながら約1000人もの現地従業員とともにモノづくりを行なっています。
バッグやグローブは、ほぼ全ての工程が細かな手作業から生まれます。人の手によるモノづくりだからこそ、作り手となる従業員一人一人が気持ちよく働ける場所になってほしい。そんな思いから、様々な取り組みを行ってきました。
まずは、現場工員から困ってる事や問題点をヒアリングし、職場環境の改善を実施。整ったレイアウトや効率のいい導線作りなど、働きやすい現場環境を実現させました。
さらに、できる社員はしっかり評価する人事評価システムやインセンティブ制度など、フィリピン工場とはまた異なる、ベトナム人の気質に合った体制を整えることで、長く働いてくれる従業員も増えました。
人を育てるチームビルディング
野球グローブは多くの細かい製造工程があります。トライオンには、本来なら一人の職人が行う工程を分解し、手作業一つ一つの工程をマニュアル化した独自の生産テクノロジーがあります。
その中で、いかに次の工程に効率よくスムーズに引き渡していけるか。チームで一つのものを作り上げていく共通意識が欠かせない中、チームワークの大切さを伝えるため次に取り組んだのが、チームビルディングでした。
そうして力をつけてきた社員をきちんと評価するため、勤務態度や生産技術の優秀者を表彰する「Best Employee Award」や、ベトナム国旗をモチーフとした星が付いたポロシャツを優秀者に授与する「Star of the Month」を導入。従業員の仕事に対する意識もどんどん変化していきました。
職場のレクリエーションとして、家族参加OKの遠足やスポーツフェスティバルなども開催。社員で野球チームも結成しました。
2014年からは、サイゴン在住の日本人チームをカントーに招待し試合を行っています。日本人社会との繋がりや、地域の人たちとの交流といった、自分たちの作っている製品や野球のことを知ってもらう機会にもなっています。
その活動は球活にも発展し、日本の大手スポーツブランドが日越野球協会に野球道具などを寄付してくださるなど、野球の裾野を広げる活動に繋がっています。
ベトナムらしいオリジナリティのある工場へ
こうしてモノづくり精神と技術、チームビルディングが浸透することで、ベトナムの人たちが元々持っていた豊富なアイデア力とIT技術などの長所を生かした、トライベトの強みと言える開発力や効率化も身につけていきました。
「ベトナム人らしいクリエイティビティとイノベーションの能力を生かし、フィリピン工場とはまた違ったオリジナリティある工場にしていこう」という社長の言葉のもと、独自性のある工場へと歩み続けています。
バッグもグローブもモノづくりとしての手仕事は同じ。「手仕事だからこそ人が重要である」ことを大切に、これからも社員や地域の人たちの成長と発展に貢献したモノづくりを行っていきます。
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