雨の日や、湿度が高まる梅雨は革にとって苦手な季節。
レザーアイテムは、雨に濡れたまま放置すると、雨染みができたり劣化や色褪せ、カビの原因になる恐れもあります。

1番の対策は、防水スプレーを定期的にかけること。そして、雨の日はレザーバッグの使用を控えること。しかし、通勤やお出かけなどで天気に合わせて毎回変えるのも大変･･･という方もいますよね。

では実際、雨に濡れたままレザーバッグを放置するとどうなるのでしょうか？
トライオンが扱う色々な革で、何もお手入れしていない状態と、防水スプレーをしている状態で比較してみました！

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検証1. グラブレザー

左から、防水スプレー済、アニリンカーフクリーム塗布、何もしていない状態、の3枚のグラブレザーに水滴を垂らしてみました。

コーティングを行っていない「素上げ」のため、しばらく放置してみると、防水スプレー以外のレザーには、比較的早く染み込んでいくのがわかります。

タオルで拭いてみると、防水スプレー以外には水滴が染み込み、跡ができてしまいました。

さらにそのまま乾かすと、アニリンカーフクリーム塗布分は綺麗に乾きましたが、何もしていないレザーには、うっすら輪ジミができているのがわかります。

シミができた場合の対処法としては、アニリンカーフクリームでシミのまわりをぼかすようにトントンと載せていくと、馴染んでいきます。

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検証2. コーティンググラブレザー

何もお手入れしていないコーティンググラブレザーに水滴を落としてみました。

表面にコーティングを施しているので、水滴が染み込んでいません。2～3分放置した後、タオルで拭き取とってみました。

特にシミも見られず、生活防水程度の効果があることがわかります。しかし、長時間放置するとシミになる恐れがあるので、なるべく水滴はすぐに拭き取ることをおすすめします。

一方で、防水スプレーを施すとどうなるでしょうか。

明らかに水滴を弾いているのが分かります。生活防水程度の効果があるコーティンググラブレザーですが、防水スプレーをしておくとより綺麗な状態を保つことができます。

コーティンググラブレザーのアイテム

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検証3. タンブルレザー（シボ革）

何もお手入れしていないタンブルレザーに、（左）水滴を落とした状態と、（右）すぐに拭き取った後がこちら。

何もしていない状態でも、すぐに拭いてあげると水滴は染みることなく跡も残りませんでした。しかし、水滴を落としてから5分放置してみると…。

時間が経つにつれて、少しずつ水が染み込みました。このまま乾かすと、跡は残らずに消えましたが、革の状態や使用年数によってはシミになる恐れがあります。

タンブルレザーにも、防水スプレーをしてみました。

防水スプレーをした状態では、明らかに水滴を弾いているのが分かります。

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このように検証してみると、革によって水の染み込み具合に違いが出ることが分かります。また、防水スプレーをするのとしないのでは、水の弾き具合に明らかな差が出ますね。

梅雨時は、突然の雨で予期せず濡れてしまう場合もあります。また、素上げ調の革ほど雨に濡れた際に、着ている衣服に色移りする場合がありますので、基本的なお手入れにプラスして、防水スプレーをかけておくと安心です。

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革は手をかけてあげるほど、より良いエイジングを楽しめます。ぜひ、革を育てる気持ちでお手入れの時間を楽しんでください！

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