STORAGE上手な保管方法について
- 日常での保管方法 -
なるべく荷物を抜いてフックなどに吊るして保管します。革は、湿度の変化に応じて水分を吸収し、また放出する「呼吸」をしています。荷物が入っていると湿気が抜けにくくなったり、形を整えていないと呼吸の過程で徐々に型崩れしてしまいます。荷物を入れたままの場合は鞄の高さに合うようにフックを設置するか、一時的な保管であれば鞄を寝かせておくようにしましょう。荷物を抜いて、休息日を作ってあげることも、綺麗に長く使う秘訣です。
- 長期間の保管方法 -
長期間保管する前に、基本的なお手入れを行うのがおすすめです。
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01.
内側の掃除と除湿
内部に溜まっているほこりやゴミなどがあれば取り除く。
内部に溜まった湿気を抜くために、風通しの良いところで半日程度影干しをする。
バッグの口やお財布のジッパーを開けておくことで、湿気が抜けやすくなります。 -
02.
詰め物を入れる
型崩れ防止のために、タオルや新聞紙を丸めて鞄の中に詰めます。特に、新聞紙は湿気を吸ってくれるのでおすすめです。
ただし、新聞紙のインクが内生地に移ることもあるので、新聞紙を白い紙などで包んでおくと安心です。 -
03.
布袋に入れて保管
ほこりや傷が付くのを防ぐために、製品に付属していた布袋に入れて保管します。
ビニール袋は通気性が悪く、革が呼吸できません。さらに、温度変化で変質し、革の表面に癒着する場合もあるため使用しないでください。 -
04.
形状に適した置き方で
吊り下げて保管するのが最適ですが、マチ(底面)のあるバッグは、立てて縦置きでも構いません。
マチなしや薄マチの鞄は、吊るすか寝かせて平置きで保管しましょう。 -
05.
適した保管場所に
袋ごしでも、光や熱に当たり続けると退色や変色の原因になります。
直射日光や照明をできるだけ避けて保管してください。
また、カビが生えないよう、風通しの良い場所を選んでください。保管場所に関わらず、革の状態は定期的に確認しましょう。
革は人の手に触れられてこそ、味わいが増すもの。
大事に保管していても、長く休ませる間に革の油分バランスが偏ったり、乾燥して硬くなったりします。
また使い始める時には、「お久しぶり、またよろしくね」の気持ちを込めて、
基本的なお手入れをしてから、使い始めることをおすすめします。